他の馬券購入者と同じ予想では75%に収束する


競馬では、全体の売上のうちの約75%が的中者に分配される仕組みになっています。よって、的中した人は儲かり、的中しなかった人は損することになります。ただし、長期的な話になると、1レースも当たらない人や全てのレースで的中する人はほば存在せず、誰もが的中したり外れたりを繰り返すことになります。

そうなると、全体の売上のうちの75%しか払い戻されないせいで、馬券購入者の回収率(購入金額に対する払戻金額の割合)は、大数の法則によって75%に収束していくことになります。このような状況で長期的に儲けるためには、他の購入者と同じような予想をしていたのではダメで、他の購入者よりも精度の高い予想が必要になります。

しかも、全体の売上のうちの75%しか払い戻されないということを考慮すると、他の購入者よりも少しだけ精度が高いだけでは全然ダメで、他の購入者よりも大幅に高い予想精度が要求されます。しかしながら、競馬新聞に載っている情報など、競馬予想に使える予想材料は限られていて、しかも他の購入者も同様の情報に基づいて予想しているため、ごく一部の人しか知らないような極秘情報でも入手しない限り、他の購入者よりも大幅に高い予想精度を達成することはまず不可能です。

それでは、競馬で長期的に儲けることは不可能かというと、そうでもありません。「オッズの歪み」を利用することによって、他の購入者よりも高精度で的中させることなく、競馬で長期的に儲けることが可能です。

オッズの歪みを理解するため、払戻率を比較してみましょう。以下の表のとおり、最も低いWIN5は70%である一方で、最も高い単勝および複勝は80%となっており、実に10%もの開きがあることが分かります。この歪みをうまく利用することで、大数の法則に飲まれて「ジワジワ」と負けることなく、他の馬券購入者を出し抜いて勝つことができるのです。


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